難波グランドバベル

「やっぱ、うちらもそろそろ新機軸出さなあかん思うねん」
「何?清朝時代?」
「いや、新機軸、や。」
「新機軸言うたかて、どうすんねん。」
「わてにいいアイデアがおます。」
「なに、なに?」
「いや、最近改名はやっとるやん。」
「改名かいな。ほな、わてらも名前変えるってことでっか?」
「そうやがな〜。ええやろ?」
「ええかどうかはわからんけど。なんて変えるつもりなん?」
「それやがな。そこが問題ですがな。」
「なんや、まだ決まってへんのかいな。」
「考えたんだけど中々むずかしくてなー。」
「ほしたら、英語とかにしたらどうやの?」
「あら!あんた天才やわ!」
「ほら、あんたの名前と私の名前をそれぞれ英語にしたら…」
「あらぁ、こりゃいいわ。ゴーカムて。」
「ゴーカム。かっこええやろー。」
「ほんま新機軸やわ。」
「ところであんた、新機軸ってどんな意味かわかってんの?」
「新社屋みたいなもんやろ。」
「ええかげんにしなさい。」


楽屋で「今ゴーカム」に改名しようという今いくよくるよの話し合いを耳にして、止めようかどうか迷いつつもやはり止めない西川のりお