魔王

伊東「ふはははは、よくぞここまでたどり着いたな、勇者よ!」
勇者「伊東…?伊東じゃないか、うっわー、なつかしー、ほら、俺だよ、俺、中二のとき一緒のクラスだった。お前、剣道部だったよなーたしか。いやー、なっつかしー、お前クラス会とかも来なかったもんなあ。」
伊東「・・・だが、貴様の幸運もここまでだ、勇者よ!」
勇者「で、今何やってんの?大学行ってんの?俺、明治行っててさー。いや、ほんとほんと。中学んときすんげー頭悪かったんだけど、浪人のとき頑張っちゃってさー。まじで奇跡。楽しいキャンパスライフを送ってますよ。」
伊東「・・・えー・・・こ、この悪の結晶であるクリスタルをもってすれば、貴様など一瞬で灰にしてくれるわ!!」
勇者「あ、そうそう、この前のお盆にもクラス会あったんだけど、そこでさー、えみこいんじゃん、えみこ、あいつ覚えてる?あいつすんげー地味だったじゃん、でも今じゃもうギャルギャル。超ギャル祭りのバーゲンセールで頭に花とかつけてんの。笑えるっしょ?笑えるっしょ?」
伊東「・・・さ、さあ、おしゃべりもここまでだ。覚悟するがよい!」
勇者「でさー、お前の話もでたんだけどさー。そうそう、みんなでお前のあだ名なんだったけなーって話になって。うん、誰も思い出せなくてさ、すっげーインパクトあったのは覚えてるんだけど、なんだったけなーって。結局思い出せなかったんだよね。なんだっけ?」
伊東「・・・。」
勇者「ねえ、なんだっけ?」
伊東「ち・・・ちんぽ先生っ・・・!」
勇者「そうそうそうそう、ちんぽ先生!!ぶははははは!ちんぽ先生って!!ちんぽなのに教師かよ!教師なのにちんぽかよ!何の先生だよ!?あ、ちんぽか!!」
伊東「思い知るがいい勇者よ!過去の記憶と共に消えてなくなれいっ!!!」