君死にタムードことなかれ

ミュージカルバトンが一向に回ってこないので、勝手にバトンを回そうかと思う。

名づけて感嘆詞バトン。

■今パソコン内にある感嘆詞の語数

・約2万語

■今はまりつつある感嘆詞

・「すん」

「すん」という感嘆詞を聞いたことはあるでしょうか?その鼻に抜けていく語感から、なかなか使うことはないかもしれません。更には、あまり強い語ではなく、肩から力が抜けていくような発音なので、一般的にはあまり歓迎されないというのが定説です。しかし、その言葉の弱さゆえに、相手に威圧感を与えることが少なく、驚きの程度を抑制することができるという利点もあります。(例:「すん、お父さんが死んだって?」「すん、お前、頭に槍刺さってるよ!」「ブルータス、すん、お前もか!」)感情を隠すことが得意なドイツ人にもってこいではないでしょうか。また、定着度が低いために、どんな状況でも汎用的に使うことができます。喜び、悲しみなどシチュエーションに合わせて、語尾の長さを調節したり、吐く息を増やしたりしましょう。
ちなみに私はまだ聞いたことがありません。

■最後に聞いた感嘆詞

・「わ」

文脈としては「わ、コピー出すぎ」という同僚のうっかりOLさんの発言。枚数指定を後で確認すると222枚になっていました。モハメド・アリ(旧名カシアス・クレイ)か、君は。手震えすぎか。ボマイエ。彼女の最近の名言としては「あー、ライオンズってそうなんだー」です。意味がわかりません。

■最近よく聞く、またははまっている感嘆詞

・「たもつ・・・・?」

アルツちゃんならぬ認知症にかかった齢97を数える大叔母の最近のキラー・感嘆詞。一般的にタモツは名詞だと思われますが、彼女は太平洋戦争で若くして死んだ息子がおり、何を聞いても答えは変わらないため、感嘆詞とすることにしました。実に物悲しい感嘆詞ですね。ちなみに、死んだ息子の名前は良一。

・「コドク!」

今は亡き友人Kがよく用いた感嘆詞。主に驚きの場面で使われました。名詞「孤独」との関連があるのかどうかは不明ですが、彼の寂しげな目元もあいまって、私たちはその言葉を想起せざるを得ませんでした。

・「おびょびょぼよ、はじはじぺとれすく、かるろす・ばるでらまぁ?あふん。」

驚異の4コンボ。悲劇はサッカー部室で起こりました。当時、2年生だった友人Cは、その日部室に同級生しかいないのをよいことに、3年のT先輩のことをさんざんなじっていました。T先輩は体も大きく足も速かったのですが、とにかく球技が下手で、フォーメーションどころかルールさえよくわかっていない、愉快な人でした。この人、一度、コーナーキックを手で投げたことがあります。公式戦で。ただ、その抜群の身体能力に期待してスタメン2トップの一角を担っていたのです。その期待はすべて裏切られましたが。CはT先輩をあらん限りの罵倒の言葉を尽くしてののしっていました。彼の熱中具合と言ったらすさまじいものです。彼もFWだったので、試合に出れない悔しさもあったのでしょう。なので、みなの表情がこわばるのに気付くのに時間が掛かりました。ゆっくりと視線の先に振り返ると、そこにはまさに仁王と化したT先輩が・・・・。
そのときの状況を再現してみましょう。

「ったく、あの筋肉バカが、まじありえねえ、だってこの前アウトサイドキック教えたら、『すげえなC、マラドーナか、お前』だってよ。知ってろよ、筋肉王国め。だいたい先輩だからってだけで試合出てるんじゃねえよ、父兄参観にほんとに父親と兄貴呼んだくせによ。くるなよ、兄貴も。高校生だろ、おめえ。まったTの野郎早く死ねよ、バカ死ね、はげ、早漏野郎、ったく、なんだよ、何見てんだよ・・・・おびょびょぼよ、はじはじぺとれすく、かるろす・ばるでらまぁ?あふん。」

その前に94W杯コロンビアVSルーマニアの話をしていたので、選手名が入ってしまったのでしょう。Cは叫ぶと、部室の窓をユパ様のように叩き割って出ようと思いましたが、意外に固くて弾き飛ばされました。その後に個人的虐殺が始まったのはゆうまでもありません。肉塊と化したCの上にはいすが積み重ねられ、T先輩は「墓標!」と陽気に言って去っていきました。よくそんな単語知っていたものです。



さて、これで感嘆詞バトン終わり。
次はしまけんさん、sappyくん、ミチルさん、あいちゃんお願いします。
絶対にお願いします。形容詞でもいいです。名詞でもいいです。
リンクの張り方がわかりません。