この夏、一番ヴィドゥカな海

ねえ、なに、なんなの、あれ、あれだよ、あれ、あれってなによ、あれって言ったらあれだよ、あれって言ってもわからないわよ、なんだよもうほんとに長い付き合いなんだからわかれよ、あらあなたとあったのは昨日じゃない、そうだったっけ十年一日、あ、わかったあれってあれでしょ「千円札は拾うな。」でしょ、というわけで、俺リコメンドのこの夏の一冊(LAのナイスガイたちの間で言うところのナツイチ)がこの「千円札は拾うな。」なのでありまして、さてどこが気になるかというと内容のところではなく、そもそもこんな本読むわけねえだろこのメスブタ!「あら、私にそんなこと言っていいのかしら?」え、その声はまさか…母さん?「いいえ、父さんです」永遠の反抗期!ともかく、内容についてはよく知らないので読みたければ読んでくれ、そんな内容も知らない本がなぜ俺のナツイチ(NYのヒップホップガイたちの間で「地獄の黙示録」の意味)なのかというと、注目すべきはそのタイトル「千円札は拾うな。」なのです、これがすごく売れてるらしくて電車の中吊りなんかで広告されているわけなのですが、その広告に著者の顔が恥ずかしげもなく映っていて、その大してかっこよくもないメガネ面をさらし、電車の中にメガネワンダーランドを展開中、メガネワンダーランド共和国の法律ではメガネを1.持たず2.作らず3.持ち込ませずという非メガネ三大原則を実施中、その非モテ三大原則をすっかり満たした顔の横に「千円札は拾うな。」、これは俺にはどうしても、「(五百円は拾わないけど)千円札は拾うな。(しみじみと)」とか「(捨てられた子猫は拾わないけど)(たとえ雨でぐちゃぐちゃに千切れかかっていたとしても)千円札は拾うな。(だって、980円のものが買えるし)」という、自分が銀縁メガネでインテリを気取っているわけだが生い立ちまで銀縁メガネかというとそういうわけでもなく、元は戦後の混乱期に靴磨きから身を立てていたわけで、小銭であってもかき集めたいほどなのだが、しかし今はインテリキッチュスノッブ風味でいただきたいわけで、小銭など拾う事はできない、だが、だが、千円札だったら…あわよくばっ…!!という、純文学ヴィクトル・ユーゴー「ああ無常」的な展開だと思ったら違うのね、ただ単に「Don't 千円札」なのね、つまんね、まあ、純文学でも買わないけど、すっげー「。」が気になるし。以上、タカクがお届けするナツイチニュース(ナツダタイチニュース)でした☆


ちなみに本や映画の題名の前にカッコ書きで色々入れると面白い。
「(どうしても内角のカーブが打てずに)日本沈没
「(豊満でセクシーな君の体は)罪と罰(を受けるべきは関口宏)」
カッコーの巣の上でマネーロンダリング)」
「(石油に代わる燃料として期待される)アンナ・カレーニナ

俺は千円札を拾うために万札に火をつけます!イエス船成金!