コンビニ強盗

「おりゃぁあぁぁ、コンビニ強盗だ!!」
「動くな!痛い目見るぜ!」
「はっはっは、動くなよ。動くとちょいと痛い目みるぜぇ?おい、お前、さっさと金目のものを取って来い!」
「オーケー、ボス!」
「ははははは、こう銃を突きつけられたら手も足もでないだろう。指くわえて見てるしかないな。ざまあみやがれ!」
「うぁあぁぁつぅ!!」
「どうしたあ!!?」
「おでんです!」
「秋の味覚はほっとけ!もっと他のものにしろ!」
「オーケー、ボス!」
「ふはははは、全く悲しい話だよな。折角商品を仕入れたのに、こんな俺たちみたいなくずにとられちまうなんてな!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
「どうしたあ!?」
NIKITAです!」
艶女御用達はほっとけ!もっと他のものにしろ!」
「オーケー、ボス!」
「はははは、でも悪く思うなよ、あんたたち運がいいほうだぜ。俺たちは殺しはしないからなあ。なあに、ちょっと痛い目にあってもらうだけだ。」
「ぬあぁぁんぐ!」
「どうしたあ!?」
「極薄コンドームイチゴの香りです!」
「使う当てもないのに財布に入れるな!もっと他のものにしろ!」
「オーケー、ボス!」
「ははははは、まあこれから話すのはちょっとしたたとえ話さ。ある崖下に腹をすかせたライオンが落ちてしまった。斜面は急で登ることはできない。そこにウサギも落ちてきた。どうなると思う?まあ、黙って話を聞けよ。実はウサギも腹が減っていた。ウサギはこう言うんだ。『おなかがすいたよう、おなかがすいたよう。』『君もおなかがすいているのかい、ウサギ君。実は僕もなんだ。』『ライオンさんもおなかがすいているんだね。そしたら僕を食べたらいいよ。なあに遠慮することはないよ。ライオンさんは強いし、いつもそうじゃないか。』ライオンは少し考えて言ったんだ。『いや、それはできない。どうせここからは出られない。ここにいるのは腹をすかせた獣が二匹いるだけだ。我々は対等な立場にいるんだ。だから、パートナーシップを結ぼうじゃないか。』『パートナーシップ?』『そうだ、まず、君が私の足を食べなさい。次は私が君の足を食べよう。その次は逆の足だ。それを繰り返して出来るだけ長く二匹で生きようじゃないか。』『ああ、それはいい考えですね。さすがライオンさん』『じゃあ、さっそく私の足を食べたまえ。』『それじゃ、いただきまーす、ガブリ!』『いってーじゃねーか、この赤目!!!』ライオンはウサギを貪り食って、そのまま崖を駆け上りましたとさ…。」
「ぬぁあぁあわわあわ!」
「どうしたあ!?」
「おりがみです!」
「いつも売れ残ってるあいつか…一体誰が買うっていうんだ…そいつはほっといてやれ!何かもっといいものはないのか!」
「ぐわわぁぁぁっつう!!」
「今度はなんだあ!」
「おでんです!」
「だから、おでんはいいってば!!」