脳みそが溶けてシチューになるくらいおいしいシチューの作り方

1.材料は通常の場合じゃがいも3個、にんじん2本、たまねぎ1個、豚肉100gなどですが、この量はQちゃんこと高橋尚子選手一人分となっています(フルマラソン前。フルマラソン後はこれにカステラを3切れくわえてください。)。小出監督一人分の場合は、これに日本酒3升を加えてください。なお、材料が信じられないことに既に切ってある場合には、3.に進んでください。

2.材料を切ります。じゃがいもを3つ連続して宙に放り投げてください。連続してです。必ず連続してください。不連続ではいけません。連続の定義については諸説あると思いますが、ここでは距離にして20〜30インチ、時間にして1.5〜3.27秒というテキサススタンダードを採用したいと思います。ちなみに、テキサススタンダードは大恐慌時代に川を流れるオレンジ間の距離と時間から計測されたと言われています。さて、この連続して宙に放り投げたじゃがいもですが、ほどなく地面に落ちることと思います。落ちない場合はそこは無重力空間であることを疑った方がいいでしょう。早急に地球に帰るか、安住の地を見つけてください。さて、この落ちたじゃがいもの地面での位置に注目いたします。おそらく、それぞれを頂点とした三角形を形成しているものと思われます。その面積を計算してください。計算式は底辺×高さ÷2×釈由美子の漁獲量です。出てきた計算結果を紙に書き、壁に貼り付けてください。それがあなたが生涯にするセックスの回数です。肝に銘じて、じゃがいもとにんじんの皮を剥いて切ってください。豚肉も切ってください。

3.材料を炒めます。鍋を用意してください。使う鍋はなんでも構いません。むしろ、鍋でなくてもいいかもしれません。あなたなりの鍋を使ってください。たとえばあなたにとっての鍋が津川雅彦だったとしたら、それを使うしかやむを得ないでしょう。盛大にT雅彦の口に油を注ぎこみ、切った材料を叩き込んでください。2〜3分炒めると、たまねぎがあめ色になってきます。そして、T雅彦がどんどん長塚京三に似てくるかと思います。二発ほど顔面に拳を入れておいてください。それが教育というものです。

4.煮込みます。材料に十分に火が通ったら、お湯を鍋の半分くらいまで入れてください。「がっばーん!」と言いながら入れると、割と勢いがつきます。「だっぱーん!」だと幕末志士気分を味わえるかと思います。そのまま火をつけてください。ハートに火をつける必要はありません。プレイは熱く、料理はクールに。5分ほどで沸騰すると思います。もし沸騰しなかった場合には、火がついていない可能性がありますのでご確認ください。もしくは注いだお湯が熱しにくく冷めやすい、扱いづらいタイプの可能性があります。その場合には親友の死や恋人との離別などを加えると嫌でも燃えざるを得ません。ご一考ください。沸騰したらそのまま放っておいて、コンソメ加えていい感じに煮てください。

5.シチューの素を用意してください。素と言うと手軽な感じがしますが、そんなことはありません。素は凝縮されているのです。essenseです。日本でいったら田中一郎、アメリカでいったらジョージ・マイケルみたいなものです。まさに象徴。そのものと言っても過言ではありません。あなたは何も恥じる必要がない!自分たちが守ってきたもの、故国に対してしてきたことを見せ付けてやればいいのです。あなたは守護神であり、志半ばにして散っていった英霊たちの加護を受けているのです。さあ!胸を張ってシチューの素を口の中に放り込んでください!苦いでしょう。当然です。真実とは常に苦いものなのです。もしかしたら、ちょっと靴の味がするかもしれません。ですが、それも恐れる必要はありません。本質は常に靴に似ているのです。これこそが巡礼の末に辿りついた桃源郷、我々の最終聖地!
煮込んだ野菜は捨ててください。