文学

『振り返ればいつもそこに瀬戸内寂静』という小説を書いていたのだが、何度書いても第三章の『寂静、大地に立つ』で寂静が江戸屋猫八に毒殺されてしまってどうしたらいいかわからないので、『百一匹瀬戸内寂静』にタイトルを変えたところ、一匹だけ様子のおかしい寂静がいてよく調べてみたら、吉本隆明だったので、便所に流した。危ないところだった。

ストライカー

私の彼はストライカー。
ちょっといなせなストライカー。
産毛自慢のストライカー。
昼にはステーキ、夜にはわたし。
そんな肉食ストライカー。
私の彼はストライカー。
三々九度のストライカー。
空手チョップが一番得意。
そんな武闘派ストライカー。
私の彼はストライカー。
「目を閉じて。」とそっと囁く。
言われたとおり、目を閉じる私。
彼は私の手をとって、薬指を握り締める。
あらら、これはまさかの婚約指輪。
プロポーズなの、ストライカー。
一瞬思ったその後に、大きく足を振りかぶる。
そのまま振り抜くストライカー。
私のアゴにストライカー。
日赤病院のベッドの上で、目を覚ましたら、ストライカー。
「すまん、ほんの、冗談だった。」
「いいのよ、あなたは、ストライカー。」
大きく笑うストライカー。
そんな不器用ストライカー。
夜だけハットトリックのストライカー。

遺言

父「ああ、もうこのまま死んじまうのかな・・・。」
息子「うわーん。」
母「あ、お義父さんが何か言ってる!」
父「なんだって!」
祖父「きゃ・・・」
母「何!?なんなのお義父さん!」
父「おい、親父!何か言ってくれ!」
祖父「きゃ・・・きゃ・・・」
息子「おじいちゃーーん!」
父「『きゃ』・・・なんなんだ。がんばれ、親父!」
母「がんばって、お義父さん!」
祖父「きゃ・・・きゃ・・・キャミソール・・・。」
父「キャミソール!?」
母「キャミソールですよ、あなた!」
父「ああ!親父!」
母「お義父さん、死なないで!」
息子「うわーーーーん、キャミソーーーールーーー。」

オリンピック

そろそろオリンピックが始まるということで、季節感のない当ブログでもオリンピック強化週間としたい。

具体的には、
・日常会話の語尾にオリンピックをつける。例としては「ブラジル大統領になりたいオリンピック」。
・毎朝、出掛けにオリンピックにキスして、愛情が冷めてないことをアッピール。尻も揉むとなおよし。
・きちんと話を聞いて、揺らぎやすい年頃のオリンピック心を受け止める。その際にはしっかりと目を見つめてあげる。
・肉、肉、オリンピック、権藤、雨、オリンピック、パパイヤ鈴木。
・毎朝300グラムのオリンピックを摂取。後に有害であることが判明し、オリンピック学会は騒然。
・口の両端に指を突っ込んで「オリンピック!」と叫ぶと「資本主義の犬め!」となるので、マジ自己批判
・あいつはオリンピックをする時に鼻の穴がふくらむ癖がある。雨の日は特に。
・がんばれにっぽん。