抗流船

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その和やかな響きとは裏腹に、フィールドでは血で血を洗う戦争が繰り広げられている。

まず、千葉マリンスタジアムでは、麿赤児VS安芸乃島。踊り狂う麿。インタビューに吐息でしか答えない安芸乃島。かみ合わない攻防、怒号のマリンスタジアム。なだめる審判団をよそに、ファンの乱入は両軍あわせてなんと5回。早すぎる打ち上げ花火となってしまった。結局、試合はスタジアムから投げ込まれたペットボトルにより水入りで決着つかず。ペットボトルを投げ込んだのが貴闘力であったのは、はたして偶然だろうか。

次は、松浦あやVSソレンスタム at ジュゼッペメアッツァ。歌う松浦、何かをするソレンスタム。ああ、ソレンスタム、ソレンスタム。何かの選手であったことは覚えているのだが、それが何だったのか全く覚えていないよソレンスタム。途方に暮れるソレンスタム。そのうなだれる肩に優しく手をかける松浦あやの貫禄勝ちか。試合後のスタジアムにソレンスタムコールがいつまでも止まなかったことは言うまでもない。

交流戦最大の激戦となったのは、歌舞伎町NO1のヘルス嬢みーやVS天皇皇后両陛下。1対2の変則デスマッチにもかかわらず、一方的に責めるみーや、悶絶する天皇陛下、そして微笑む皇后陛下。絶頂に達しようとする陛下のリズムに合わせるように、名古屋ドームのボルテージも最高潮。しかし、やはり血筋には勝てない。みーやの高速ドリブルに朽ち果てそうになったところで、皇后陛下電光石火のインターセプト。「おやめなさい」。ひれ伏すみーや、不満気な天皇陛下。あまりの逆転劇にスタンドは水をかけられたかのような静まり返りよう。そう、激戦に言葉はいらない。この日5万を超えるサポーターの沈黙が新たな天皇新時代の到来を静かに告げていた。

本日行われた交流戦のトリは、代々木公園での対決。注目の対戦カードは現代に甦った悪鬼・織田信長VS稲葉物置の上に乗っている人たち100人。刀を振り回し、刎ねた首を次々と物置の上から蹴り落としていく信長。なす術もないイナバ物置従業員たち。一方的な展開で進んだ後半36分、ドラマが待っていた。最後の一人を斬り捨てた信長は不気味な振動が物置の中から響くのを感じる。そう、切り落とされた100人の怨念が物置の中に滞留していたのだ!恐怖に耐えかね、物置を開けようとする信長、
それを止める松永弾正久秀。「黒狸、どけい」と蹴り倒し、物置の入り口を一刀の下に斬り開ける信長。その隙間からは108つの悪徳が飛び出し、中には希望だけが残っていた。信長としては釈然としない勝利だったと言えるかもしれない。なお、足りない8つ分の悪徳の元は現在調査中であるが、ドーピングの疑いが濃いということが国際オリンピック委員会から発表された。イナバ物置はこれを全面的に否定している。

以上、熱い交流戦の模様をお伝えしました。次は多事争論、死ね筑紫哲也!!